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2012年3月16日 (金)

気仙沼市中央公民館のツイッター救出劇。園長さん来訪。

〔日時〕 2012年3月16日(金) 14:00~14:40

〔場所〕 東京都庁第一本庁舎 7階特別応接室

〔来訪者〕
 気仙沼市社会福祉協議会マザーズホーム園長・内海直子さん
 気仙沼市立一景島保育所長 林小春さん

(猪瀬副知事)
 このあいだ、日曜日にテレビ朝日の特番で、アメリカのトモダチ参戦のあとに、ちょっとだけやりましたよね。15分くらい。本当はもう少し知られいてもよかった話だと思うんですけども、僕自身、あのときに、いろんなものが沢山ありましたから、その一つに過ぎなかったんだよね、あの時に。東京消防がすぐ行ってくれたのImg_4600_2 で、その後、命が助かったことだけは分かっていても。

(内海園長)
 私たちも、忙しくて、一年間あっという間に過ぎてしまいまして、手記をつくろうとか、今も仮設のところに居るものですから、それに負われていて、もっと早くお礼を言うべきところだったんですけれども、今日実現いたしまして、本当に嬉しく思っております。
Img_4609_6
(猪瀬副知事)
 でも今から振り返ってみると、本当に奇跡的でしたね。あの当時は、みんな生きるか死ぬかとか、僕の方も毎日毎日いろんなことに追われていまして、振り返って整理してみると、本当に良かったと思います。

(内海園長)
 そうですね。もう一日置かれたら、本当に子供達が参っちゃったと思うんですね。

(猪瀬副知事)
 ギリギリでしたね。

(内海園長)
 ギリギリでしたね。

(猪瀬副知事)
 改めて、ソーシャルネットワークというか、twiiter とか facebook とかメールとか、これってすごい機能ですね。

(内海園長)
 さっきも所長とお話してきたんですけれど、だんだん歳をとってくるとそういうことができなくなってくるので、ちょっと大変なんですけど、やっぱり、自分がどこに居て、どんな状況かっていうところを伝えるっていう術を持っておいた方が、命が助かる確率が高いなと思いました。

(猪瀬副知事)
 そうですね。東京の首都直下型地震というのが迫っているわけで、内海さんのメールも、ギリギリの単語を並べながら必死でやっているところはすごく大事で、東京の人たちも、そういうのを教訓とした方がいいですね。

(内海園長)
 なんせ、よく言うんですけど、運動会で二人三脚の紐を結んでいるときみたいなあんなドキドキした状況だったで、間違うんですよね、変換が。それで単語しかないみたいな感じで。

(猪瀬副知事)
 単語並べるだけでも意味分かりますね。「火の海 ダメかも」って、それを息子さんに、メールしたわけでしょ。

(内海園長)
 もう導火線がダーて行くような感じで、火が行っているんで。Dsc05677

(猪瀬副知事)
 伊藤さんね、普通は気仙沼消防から、救援の要請があるわけですけどね。今回は、その気仙沼消防自身が被災しているわけですよね。気仙沼消防に了解とるとかそういう時間もないし、気仙沼消防もどうなっているか分からないから、勝手に行ってしまおうということで、普通は今までそういう例は無かったですね。

(伊藤東京消防庁防災部長)
 気仙沼もNTT回線が不通になっていましたし、SS情報ってまずゼロだったんですね。多分、こういった twitter を介して、しかも世界を駆け巡って、こういった一時救難情報が入ってくるっていうことは世界で無いと思います。

(猪瀬副知事)
 ふつうはね、地元の119番に電話するわけだけど、地元の119番が通じないわけですからね、内海さんの一本の小さなメールが無かったら、恐ろしいことですね、これは。良かったと思いますよ。

(内海園長)
 つないでいただいて、後で知って、この事実にびっくりしております。実は、消防の方からね言われていたんです。橋が壊れたら、僕たちは、迎えに来れないよって。だから、自分たちで何とかしなきゃいけないよって言われてたんですけど、まさかこういうハメになるとは思っていなかったですね。

(猪瀬副知事)
 あのとき、東京消防はすぐ震災の日の夕方、自動車部隊は、ずっと東北に向かっていったんですよね。明け方着くんですかね?

(伊藤東京消防庁防災部長)
 着いたのは、14日になって着いているんですね。

(猪瀬副知事)
 時間かかっているから、高速道路がグニャグニャですからね。

(伊藤東京消防庁防災部長)
 ヘリ自身は、当日の16:15に出ているんです。

(猪瀬副知事)
 出て、とりあえず仙台あたりに止まって。仙台までは行っていたんですよ。行ってたけど、何がどこに起きているか分からないから、とりあえず宮城県から要請があって、仙台には行っているわけですね。そのあと、どこに行くか、そのまま待機しているわけです。その時に、夜12時ごろですよね。僕のところに、ロンドン経由で、東京のサラリーマン経由で僕のところにツイッターが届いた。

 息子さんがよかったのは、文章がしっかりしている。たくさんいろんなものが入ってくるから、ニセ情報とか、デマとかも入ってくる。たくさん。だけど、息子さんの文章は、ちゃんとした文章が構成がきちんとしているから、ディテール、細かいところがちゃんと、5W1Hがちゃんと入っているんですよ。この情報は大丈夫だ、と判断して、伊藤部長が都庁の9階に居たんですけどね、6階の僕の副知事室にすぐ来てもらって、やっぱりこれデマじゃないよねって確認して、それですぐヘリ飛ばそうという話になって。

(伊藤東京消防庁防災部長)
 それはそう思いましたね。障害児施設の園長という言葉とか、お母さん、気仙沼中央公民館、こういったフレーズが入っていましたので、緊急性が高い、これはもうデマじゃない、と思いました。

(内海園長)
 一時間ほど考えたって言っていました。

(猪瀬副知事)
 ウチの母はともかく、その園児を助けてくれって書かれていましたよね。

(内海園長)
 そうなんですよね。本当に、有り難いなと。

(猪瀬副知事)
 文章がしっかりしているっていうことは、大事なんですよね。だからtwitter 140字でまとめるといっても、何を言いたいのかさっぱり分からないものがいっぱいあるんですよ。ですから、緊急時には、きちんとした文章を140字で書けるというのは大事なことで、息子さんがロンドンで自立して、一所懸命仕事をやっているので、多分きちんと短い言葉で伝えなければならないという訓練が、仕事の中で出来ていたんだと思いますね。

 そういう独立して仕事をするという、心がけや気持ちの中に、きちんとした文章をつくるということが自然に鍛えられていったと思いますね。良かったと思います。

Dsc05688 (内海園長)
 ありがとうございます。

(猪瀬副知事)
 0歳児はあの晩どうやって助けたのですか。

(林保育所長)
 3.11のときも二階の和室に一度は入って落ち着いたんですけれども、大津波で10m越すということで急いで屋上まで上げまして、そこで第一波を観測して見てたんですが、第二波第三波と、もしかしたらよそより大きくなるかもしれないということで、それよりさらに屋上、屋根の上に上げまして、屋根からさらにまた貯水タンクがありますけども、そこにはしごに、保護者一人ずつ子供たちをおんぶ紐で上げました。

(猪瀬副知事)
 屋上よりさらに上に上げたんだ。

(林所長)
 はい。それで、雪は降るわ寒いわでどうしようもない状態でしたけれども、子供たちに津波も火も見せないようにと、誰かしら下からカーテンが投げ込まれまして、保育士たちはそれを頼りに子供たちに被せて、寒さや恐怖をしのぐために、そこで一、二時間くらい待機しまして。暗くなりまして、火も回ってこれ以上逃げようもないけれども、この寒さでは無理ということで、また三階の方で一人ずつ。

(猪瀬副知事)
 暗くなるまではまだもっとでかいのがくるかもしれないと思ったの?

(林所長)
 そうです。そのうちに火の手が回りまして、

(猪瀬副知事)
 煙とかすごかったでしょ?

(林所長)
 すごかったです。真っ黒でした。

(猪瀬副知事)
 三階の、二階の天井まで来ているから、三階のところはなんとか。

(林所長)
 それ以上大きいのが来なくて三階でしたから。

(猪瀬副知事)
 最初の地震の前に地震があったのですか?

(林所長)
 二日前に。9日に。震度5くらい。津波注意報。若干の潮位変動がありました。

(気仙沼市課長)
 ただ津波注意報があれば必ず避難するというマニュアルを作っています。
あの日の0歳児のミルクのことを話したら・・・?

(猪瀬副知事)
 食べるものないでしょ?

(林所長)
 はい。生後10日の赤ちゃんもいたんですね。ミルクもない水もない。2階の会議室からガムシロップを見つけてきまして・・・

(猪瀬副知事)
 だって2階は水に浸っていたんじゃない?

(林所長)
それはぷかぷか浮いているような感じで、そこからガムシロップを見つけてきまして、お母さんの了解を得まして真っ黒い手で真っ黒い指だったんですが、ガムシロップに指を突っ込んで、赤ちゃんたち背中に並べながら私がシロップあげたんです。

(内海園長)
 でも、90歳位の高齢者の方もいました。あと、予定日まで10日くらいの妊婦さんもいらっしゃいました。

(猪瀬副知事)
 あと10日で生まれる人もいたの?

(内海園長)
 二人くらい。早めに、一日目に優先的に。

(猪瀬副知事)
 よかったね、伊藤さん。

(内海園長、林所長)
 本当にありがとうございました。

(猪瀬副知事)
 伊藤部長もすぐ判断してくれてね。その場でやっちゃいましょうって決めたんですよ。自分の部署に戻って根回しもあっただろうけど。すぐ動かしてって言ってね。

(内海園長)
 気仙沼では東京消防庁に本当にいろいろご活躍していただいて、とても頼もしいです。本当にありがたいです。東京消防庁のオレンジの服を見ると頭を下げてって感じです。本当にありがとうございました。

(猪瀬副知事)
 東京消防庁の部隊は2カ月くらい残っていたのかな。キャンプして。

(伊藤部長)
 最終的には4月の半ばまで。

(猪瀬副知事)
 僕もあとで行ったんですよ。その時はあのでっかい船が打ち上げられたところあるでしょ、あそこのあたりを見て急いで帰らなくては行けなかったんですが。

(林所長)
 いちばん火事のひどいところでしたよね。

(猪瀬副知事)
 中央公民館のほうはちょっと離れておりましたでしょ。だからそこは見る時間がなかったものですから。

(伊藤部長)
 副知事が、「緊急事態は間を飛ばせ。」と。あの言葉は我われにとって非常にずしんと来ましたね。それで「決めたことは間を省こう。手続きじゃないんだ」ということに気づきましたね。

(猪瀬副知事)
 役所は手続が多いんだよ。そういうの全部省かないと、緊急時は日常性とは違うから間を省いてくれということで。

(林所長)
 それで二日目の日は、本当に命は終わりだと思ったんですよ私たちも。

(猪瀬副知事)
 最初の日は、小さい子供たちを中心に吊り上げて行ったからね。

(林所長)
 はい。でもあのあと、消防庁の方々が「絶対あなた方の命は助けます。」と。そう話されたときは、本当に私も奮い立って、もう少しがんばろうと。励ましの言葉は本当に力強かったですね。大丈夫だから、待っていてくださいと。

◆ 知事入場◆

(石原知事)
このあいだビデオで拝見して感動しましたよ。Dsc05725

(内海園長・林所長)
 ありがとうございました。

(石原知事)
 息子さんがロンドンにいらっしゃるってねえ。ほんとうに素晴らしいドラマだったですね。

(内海園長)
 まさに奇跡ですね。

(石原知事)
 ロンドンのお子さんが、東京のサラリーマンが、猪瀬さんのtwitter に書いて、僕はtwitter やりませんが、本当に良かった! ほんとうに良かった!

(内海園長、林所長)
 ありがとうございます。

(石原知事)
 これは絶対映画になりますよ。僕はそうすべきだと思うな。本当にご苦労様でございました。

(内海園長、林所長)
どうもありがとうございました。

(了)

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