
冒頭の図は、東京湾です。赤い5箇所の発電所の適地がありますが、ピンクで囲まれたエリアの中にあります。羽田空港の位置は左下(図面外)で、飛行機がB滑走路に降りて行く際は右上(北東)から進入します。悪天候の際にこの航路が使われますが、離発着全体のわずか3%にすぎません。
そうはいっても、何か問題があってはならないので、国交省航空局と、念の為の話し合いをしました。それについては、昨日のブログ(10月25日火曜日付ブログ)「国交省航空局へ。東京天然ガス発電所は羽田空港への航路妨げにならない」で簡単に説明しました。http://www.inosenaoki.com/blog/2011/10/post-fdf6.html
今日のブログは、昨日の記者ぶら下がり会見の全公開、そのままテープ起こし、です。
国土交通省航空局訪問 猪瀬副知事ぶら下がり会見
日時:2011年10月25日(火)17:00~17:20
場所:国土交通省(中央合同庁舎第3号館)1階ロビー
〇猪瀬〇 それで今日、確認したのは、5箇所ね、1、2、3、4、5箇所。100万kWの天然ガス発電所の適地があると。その場合に、ピンク色のラインに囲まれたところは、航空法上の高さ制限、それから南風の雨天、雨。南風の雨。好天時、好天じゃない、天気がいい日じゃなくて、南風の雨天のときに、進入路になる。まあ、だいたい3%くらいなんですけどね。
そのときに入ってくるときに、どこを通ってくるのかということで、航空法上の高さ制限の問題が一つある。この高さ制限については、さっき数字的に確認をしたら、基本的には、このへんで、だいたい100m以上、このへんで200m以上、このへんで300mくらい、それで、実際には500mくらいってことなんですね、だから問題はないということを、ちょっと確認したんですね。
それで、先ほど言った南風、悪天時ね、雨天ではなく悪天だな。基本的には雨と同じだけどな。南風の悪天時に、入ってくる。そうすると気象条件は、何て言ってたかな、基本的に風速何mとか、そういうのはないということはなくて、もっと前段で、こっから、このへんのあたりで、どのくらい、6kmくらい先が見えるか、見えないかくらいのことがあってから、こっちのB滑走路に入る、こっちのコースが、好天のコースか、悪天のコースを選ぶというのは、もっと6kmくらい先の話なんですね。そこでもう悪天だと選んだら、もう、こっち側に来る。だいたい3%くらい、B滑走路に入ってくる。
そういうことで、基本的には、風の強さとか、あんまりない。そういう条件はないよということを確認したんですね。それで、気象条件と飛行経路について、同時に説明しましたが、あともう1つは、こういうところで、100mの煙突があるとして、だいたい1時間に、東京ドーム4杯分くらいの13%くらいの酸素濃度の空気が出るだろうと、酸素って21%ですから。
そうするとジェットエンジンが、そんな低い酸素の物を吸い込んだら失速してしまうではないかという疑問を持つ人がいたのだけど、それについては、湯浅先生に専門家ですから、説明していただきますが、基本的には問題ないということで、航空局の方も、その件については、あまりよく知らないので、むしろ説明していただいたということで、湯浅先生ちょっと来て。
〇湯浅教授〇 よろしいですか。煙突がありますね。上に向かって排気が出るわけですけれども、通常はすぐに空気と混合する、攪拌する、混じりあうわけです。煙突の先端から、今非常に大雑把な試算ですけれども、試算してみると、250mくらいのところで、一番低い酸素濃度で20%くらい。一番低い濃度で。周囲が21%で、一番低いところが20%くらいで、それでは、その幅はどのくらいかかというと、この煙突の広さにもよりますけれど、今、検討している煙突だと、だいたい、50mくらいのところが、ちょっと低くなる、つまり、そこに飛行機がぐっと来るわけですね。そうすると飛行機が着陸するときの、普通こういう角度です。滑走路はもっと先ですね。滑走路に着陸するときで、時速で260kmとか、270kmで、ここらへんはもっと速い。
300kmくらい超えているかも分からない。そういうところを、すっと飛行機が通り過ぎるわけですけれども、その時間はせいぜい、0.5秒くらい、もっと少ないかも分からない。そういう速度で、非常に酸素濃度が低いですよ、それから時間が短いですよ、それにもう一つですね、飛行機のエンジンについてはですね、ICAO(イカオ)という規制があるのですが、そこには、いくらの酸素濃度の状態以上でないと、エンジンを動かしてはいけない、そういう安全規制はないです。普通はNOXであるとか、SOXであるとか、COだとか、ハイドロ・カーボンだとかありますけれども、そういうのはないんですね。だから、そういう意味で考えると、煙突の低い酸素濃度が飛行機に影響するというのは、まずないと考えられます。以上です。
〇猪瀬〇 心配の種は、最初に摘んでおくということで、今日は国土交通省航空局長と話し合いをしたわけですね。ご質問があれば、よろしくお願いいたします。
〇記者〇 中央防波堤外側の埋立地ですが、第一候補に挙がっていますけれど、そこは高さ制限が100mということですけれども、煙突は150m必要なのですか。
〇猪瀬〇 今ね、実はこういう、実際の経路を調べてみて、今日はじめて分かったのですが、かなり正確に飛んでいるんですね。これ、幅でやっていますけれど、正確に飛んでいる、この正確な線をずっと持っていくと、このあたり、もうちょっと…これは江戸川区ですが、この部分は江戸川区で、このへんをずっと走っている。だから、この幅は違うのですけれども、全然重なっていないということです。
それから、このへんの高さですけれども、高さは確か150か200くらいでした。(「100mです」)100mくらい。そうすると、ここに100mの煙突があれば、それは高さ的には重なります。だから100m以下の煙突であればいいとうことです。ただ、実際の飛行経路は、このへんだなということが、わかりました。
〇記者〇 設計上、100m以下の煙突でも、設計は可能なのでしょうか。
〇猪瀬〇 それは可能です。それから、5つある適地のうち、そういう、いろいろな条件を見て選ぶわけですから、より相対的によいものがあれば、そちらの方にシフトするということです。
〇記者〇 江東区長の山崎さんは、中央防波堤の方を薦めていらっしゃいますね。
〇猪瀬〇 それは、山崎さんは、そう薦めているだけで、うちは5箇所だから、いろいろ分散して、それぞれの可能性をできるだけ追求するようにしているわけです。一番いいなあと思うところは、僕は心の中にちょっとありますけど、このどれかであるのは間違いない。
〇記者〇 今日、局長のお話の中で、消防法の話がちらっと出てきましたけれども、川崎の上を飛ばないようにと。ということは、ここの上も、飛行経路の下は、消防法に引っかかってくるということですか。
〇猪瀬〇 消防法は、あれはコンビナートの上をという意味のようですので、ここは直接、コンビナートの上ということではない…。あれ、どういう説明だったけ。正確に言うと。コンビナートの上だという話だよね。
〇職員〇 火災を起こさないためにという話だと思います。
〇猪瀬〇 コンビナート火災みたいなことだったと思います。
〇記者〇 現在の都の計画の中での煙突の高さは、どれぐらいなのか。何mから何mなのか。
〇副知事〇 例えば、ここの煙突は150mくらいあるのかな。ここに下水処理場の。この辺に150mくらいの煙突があります。それを今、クリアされている。この辺で200m以上の高さで、ここは500mくらいですけれど。航空法の制限は200m以上、それをクリアして今、下水の煙突があります。まあ、そのぐらいの高さ以下だと思います。
〇記者〇 その幅は何mから何mくらいかまでの想定は、まだ決まっていない。
〇副知事〇 だから、法令に引っかからないような物を作るということで考えるわけですね、基本的には。だいたい、今、この辺は200m以上の高さで飛んでいる。200mの制限で、大体500mくらいの高さを飛んでいるから、基本的には、その200mをクリアすれば大丈夫なんじゃないかと。そのへんは数字的に確認してみました。
〇記者〇 基本的に、こちらから投げた質問には、きちんと回答が返ってきたということなんですか。
〇猪瀬〇 そういうことです。
〇記者〇 それで回答が返ってきた結果、5つの候補地は特別、航空的なもので支障にはならないという結論で、よろしいでしょうか。
〇猪瀬〇 そういうことです。それでね、最初ちょっとだけ言ったけど、この100万kWという話を進めている一つの目的は、ここに100万kWを作るんだが、東電の老朽火力が慌てて火をつけたのとか、40年過ぎているものとか、そういうものが、35年以上のもので、1,500万kWくらい東京湾にあるんです。それで、そういうものが、これから、もう1回再生していかなくてはいけないようなときに、例えば今回はこういう問題がありました、どんな問題がこれからあるのかというのを、できるだけチェックしていこうと思っています。
航空法の問題は、ここでクリアする、じゃあ今の酸素濃度みたいなものは、航空法とは関係ないのだけれども、こちらから先に、そういう問題もあるのではないかということも調べて、説明をしていくということで、東京の電力需要をどうして賄うかという視点で、そういう使命感で、もう一度、とらえ直していこうと思って、先んじて、できるだけ規制があるか、ないかを探しているところです。それで、なければ、どんどん進めていくということです。
〇記者〇 そうしますと、酸素濃度の問題は既にクリアしている。あとは高さのところで注意すればいいと、そういうところでしょうか。
〇猪瀬〇 そうですね。高さも、これで少し、すれすれだけど、実際のコースは、このへんだから、基本的には問題ないと思いますが、もしこれで引っかかるということであれば、設計の問題もありますから、こちらにも4箇所あります。いずれにしろ、3つも4つも作れないので、どれかは必ず当たる。ほぼ、これ以外はほぼ確実に当てはまりますよね。これも問題はないだろうと、設計の問題で、考えられます。
〇記者〇 今後は、航空法上の問題はクリアされたわけですが、次の課題としては、何か、ございますか。
〇猪瀬〇 これから、フィージィビリティスタディをもう少し正確にやろうと思っていますから。つまり、コストはだいたいいくらになるのか、単価がいくらになるのか、そういうことを、もう少し正確に、やってみようと思っています。
〇記者〇 今後ですけれど、航空局と、この5箇所について、東京都がここに絞り込んだり、作りたいという設計上のアドバイスを受けたり、協議をするなり、そういう席が設けられる予定でしょうか。
〇猪瀬〇 航空局はもう基本的にクリアしたのというふうに思っています。例えば羽田空港があるので、このことは最初のときから、ちょっと気がかりだったので、一度、整理しておきたかったんですね。
〇記者〇 局長からも羽田の飛行経路の問題はないという、どういう、ご発言があったのですか?
〇猪瀬〇 だから、役人的な言い方だから、あなたみたいな、すっきりした言い方はしないよね。基本的には問題はないということで。
〇記者〇 適地はいつごろ決まる予定でしょうか。
〇副知事〇 まだ、わからない。
〇記者〇 目処、目標としては。
〇猪瀬〇 とにかくできるだけ早く。フィージビリティスタディをだしたい。
〇記者〇 意中の場所があるとおっしゃっていましたけど。どのあたりでしょう。
〇猪瀬〇 だからこれは、フィージビリティスタディででてくると思う。まあ、一番コストがかからなくて、東京電力の変電所と東京ガスのパイプが、うまくどのように使えるかというね、ことでコストがかわってくると思うんですよね。ですから、そういうことで、東ガスのパイプ、東電の変電所、そういうものとの距離の関係とか、二つ合わせて複合的にどういうふうな場所が最も最適地になってくるかとか、それはフィージビリティスタディやってでますよ。ですから、漠然とこうかなって見えてくることあると思いますよ。はい。
〇記者〇 この後ですけど、生み出した電力を送電するときに、送電網の話っていうのが、第二回発電PTでもあったと思うんですが、東電側との協議の目処、いつ頃こう入って、どのような協議をするかっていうのは。
〇猪瀬〇 まず、どの変電所とつなぐかとか、そういう問題をまずクリアしなければならない。いろんな変電所があるわけで。今、言ったようなことですよ。だから。どの変電所とつないで、どのガスパイプと繋げば一番コストが割安になるかということを、それを東電側に了解をとっていくというか、それから、そういう流れの中で先ほどちょっと大事なこといったんだけれども、東電の老朽火力があちこちにあるの、これどうするのと。
そういう公的使命を誰が果たすんですかという問いかけをしていかなければならないんで、そのときに、東電は、資金の余力がないわけですよね、賠償の問題があって。そういう問題を含めて、送電の問題どうするんですかと、いうことを詰めていくことになると思いますよねえ。
それから、古い火力発電を新しいのにリプレイスするのに、お金がいるでしょ。そうするとそういうことを含めて東電の総合力というのは何なんですかということを問いかけながら、答えを導いてくる。ということになりますよ。送電線の使用料の問題。だいたいそんなとこで。
〇記者〇 事業化調査っていうのは、実際に東電とか東ガスとか、必要な民間事業者も入ってくるじゃないんですか。
〇猪瀬〇 どういう意味?
〇記者〇 事業化調査というのは、民間と合同で、東京都だけでなくて、民間と合同で調査していくということですか。
〇猪瀬〇 それは、調査するということを、きちんとですね、やらなければいけないんで、それはそういう専門集団に、お願いするということになります。
〇記者〇 先ほど知事が、もうちょっと海外のファンド資金を活用したらどうかと提案されていたんですけど、この電力事業についても、そういう海外ファンドの資金を活用しようと考えているんでしょうか。
〇猪瀬〇 当然、石原知事のいっているお考えというのはまったくそのとおり。さまざまな海外のファンドというか、海外から集まる資金をどういう組み合わせのファンドになっていくのかということを考えていく。
それでもう、生産者と需要する側、消費者がすぐ向き合ってますから、市場としては、必ず利益がでる構造になっているんで、そうすると、海外からファンドがどんどんどんどん融資したいと、いってきますよね。そしてそのファンドの構成の仕方をきちんと考えないといけないということです。
〇記者〇どうもありがとうございました。
(了)