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2010年6月17日 (木)

地下鉄一元化のため九段下駅を視察。小さな扉の向こう側は?

 東京の地下鉄は東京メトロと都営地下鉄の2つがある。戦後の地下鉄建設のスピードを上げるために営団地下鉄だけでは間に合わず、東京都にも建設を求めた結果だった。二元体制には臨時の措置だった。東京メトロは2004年に単独で民営化してした。いま国と都が持ち合っている東京メトロの株式を売却して上場してしまったら、地下鉄の一元化は永遠に不可能となる。利用者は乗り換えで改札を二度くぐりぬけなければならないし、料金の二重払いもつづけなければいけない。

 地下鉄を一元化しなければいけない。象徴的な現場としてきょう、九段下駅を訪れた。本来はひとつの都営新宿線と東京メトロ半蔵門線のホームを一枚の壁がふたつに分断している。本来であれば10メートルあるはずのホーム幅は、最も狭いところで1.5メートルしかない。忍者が土塀を背に蟹歩きしなければならないような狭さで、きわめて危険である。

Photo  両者を隔てる壁に小さな木戸口がある。非常扉の鍵を開けてもらった。扉の向こうには?

 都営新宿線のホームからメトロ半蔵門線の電車が眼の前にみえる。入って来る。数メートル歩けば乗り換えができるが、現状では階段をあがり、コンコースを歩いて改札を出て、また改札に入り、コンコースを歩いから階段を降りなければ到達できない。早歩きしてみたが、2分はかかる。ラッシュ時なら5分近くかかるだろう。非常扉を開けてもらったら、1秒である。

 不具合はこれだけではない。ツイッターでも多くの声が届いている。

 なぜ一元化しなければいけないか、以下の日経BPのコラムと拙著『東京の副知事になってみたら』(小学館新書)でも書いた。併せて読んでみてください。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100521/227248/

 視察の模様は来週火曜日アップする同じコラムをお楽しみに。

 視察の2カ所目は新橋駅にある「幻のホーム」。幻のプラットホームがなぜ存在するか…。この都市の“遺跡”については、次回の日経BP「眼からウロコ」でも紹介するが、待てない読者は、ぜひ拙著『土地の神話』を手にとってください。「新橋」でなく「なぜ「橋新」なのか?Photo_4

 

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コメント

「時評コラム」拝見しました。
九段下駅のホームの構造は知っていましたが、非常扉を開けたところを
実際に写真で見ると、なぜこんなことに・・・という思いが感じられます。

ところで猪瀬さんは、九段下駅にもう一つの「分断」が存在するのを
ご存知でしょうか。

今回は都営地下鉄側からの取材でしたから、気付かれなかったかも
知れませんが、新宿線・半蔵門線と直上を直角に交差する東西線は
同じ東京メトロ同士でも構内がつながっておらず、一旦改札を出て
乗り換える必要があるのです。

おそらく新宿線と半蔵門線の分断による、複雑なコンコースの配置が
原因と思われますが、もし地下鉄一元化が実現し、壁が取り払われ
構内が広くなれば、3路線が相互に最短距離で乗り換えが可能な
便利な駅に生まれ変わる可能性もあるという事です。

九段下駅以外にも、事業者が別れているせいで、目の前に地下鉄の
入口があるにもかかわらず、そこから目的の路線のホームには行けず、
わざわざ遠回りして別の入口から乗車しなければならない地下鉄駅は
多数存在します。
そういう利用者に不便を強いる問題を解決するのが、公共交通機関の
使命ではないでしょうか。

投稿: ☆北斗星☆ | 2010年6月22日 (火) 19時17分

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