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2010年5月

2010年5月31日 (月)

書籍は装幀があってこそ。

 言語力をテーマにした田嶋幸三(日本サッカー協会専務理事)さんの講演会でアンケートをとりました。

 そのうち書籍を購入するきっかけ、気づいたおもしろい点を一言。下の表、1枚目。

 本を買うきっかけ、友人・知人のすすめ、などわかりやすい。おもしろい、というのは4段目のところ、装丁、外観、20代が多い。iPadへの移行は若い世代からと思われるが、この辺はどう理解すればよいのか。僕自身のこだわりで言えば、今回、増刷された文春文庫版『ペルソナ 三島由紀夫伝』では真っ赤な地に四谷シモンの人形をあしらった、自分で提案したのだが、それが気に入っている。

 2枚目、本はまだほとんど書店で買っている。ただしアマゾンの売上げは、紀伊国屋チェーンと並んだという情報がある。

 3枚目の表。日本人は通勤時間に本を読む。これが崩れなければよいが。外国人にはあまりみられない。もっとも、東京は世界一、通勤時間が長い。このごろは文庫本ではなく携帯を睨めっこしている人が多くなったが。

 

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2010年5月29日 (土)

『東京の副知事になってみたら』小学館101新書、6月2日発売。

 副知事になって初めて都庁の内幕を書きました。結局、東京が成長戦略を描けばよい、とわかりました。

 東京水道の海外展開、メトロと都営地下鉄の一元化、羽田のハブ化と東京港の民営化、高齢者のケア付き住まいなど、やることはたくさんありますが、三年間、考えたこと、やったこと、やりはじめたこと、読みやすくまとめてみました。

 「あとがき」で「『ミカドの肖像』を書いたのは1985年だが、それ以来、一貫して抱きつづけたテーマを政策という新しい角度から描いてみた」 と記しました。

 タイトルは『東京の副知事になってみたら』と、ツイッターは風ですが、中身は物語風でもあり、分析的でもあります。

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2010年5月28日 (金)

吉村和就さん水ビジネス語る。都庁職員に「ハーバード白熱教室」

 「環境新聞」という業界紙の企画でグローバル・ウォーター・ジャパンの吉村和就さんと対談。吉村さんには著書『水ビジネスー110兆円市場の攻防』(角川新書)などの著書があり、僕はたいへんお世話になった。

  『ミネラルウォーター・ショック』という翻訳本(著者はエリザベス・ロイト)が出た。書評を書いたんだ。そんな話で盛り上がった。「ペットボトルがもたらす水ビジネスの悪夢」がサブタイトルで、河出書房新社。読んでみたい。ある地域から汲み上げて、その流域に還流されない、水循環が戻ってこないのだね。運搬にCO2が発生するし、ペットボトルが廃棄物になる。水ビジネスで新聞記事のキーワード検索をすると、去年4月時点で40件、今年4月時点で160件。東京水道が名乗りをあげたので、とりあげられることが多くなってよかった、と。

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 若い都庁職員が自主的に集まって勉強会を開いている。縦割りではないので、今回、講師を引き受けた。「ハーバード白熱教室」と思えば、意味がある。                                                  Tokyo Think Sustainabilityという職員有志の勉強会が2枚目の写真。略してT2S。

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2010年5月27日 (木)

1枚の絵から説き起こす言語技術。日本のサッカーの課題。

5月27日木曜日6時より田嶋幸三さん(日本サッカー協会専務理事)の講演会(於・都民ホール)。僕が手持ちで紹介しているのは『「言語技術」が日本のサッカーを変える』である。本日の講演テーマだ。

 2枚目の写真。田嶋さんが説明しているのは1枚の絵。

 季節は?

 雪が屋根に。雪だるまで遊ぶ子供たち。木立があって家がある。

 ほかになにを気づけば?

 子供は3人。この家の子はそのうち何人か。足跡でわかる。2人。

 時刻は?

 煙突に煙が出てます、夕餉の時刻、と子供たちは気づくだろう。こうして単純な絵だけれども、さまざまな事実を語り合う。幼児の言語技術の出発だね。そのうちにもう少しレベルの高い絵になっていく。

 誰がどこで、どんな動きをしているか、事実をつかむ気づき方がなければ。ふだんからやっているとサッカーにも生きてくる。

 講演は7時に終わり、検討チームで8時まで田嶋さんをまじえて政策討議。3枚目の写真。国語教育だけでなく、理科も社会も算数でも、こういう言語技術が必要。もちろん体育にも。サッカーこそ!

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2010年5月25日 (火)

東京水道の実力を現場で確認した。

板橋区の三園浄水場。10ヘクタールの広さ。首都高速の高島平の出口から近い。屋上から外郭環状道路が見える。写真に映っているのは、浄水装置の一部だが、太陽光パネルが貼られている。

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 高度浄水処理の技術は世界一。原水に、まず凝集剤をいれ攪拌、沈殿、濾過、オゾン、生物活性炭、再び濾過という工程。下の黄色い機械はオゾン発生機。

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 三枚目の写真はお茶の水の「水運用センター」である。人体の血圧と似ていて、水の流れは一定の圧力で流れていく。水の需要はお天気や時間帯によって違う。あまり水が使われていないのに圧力が強ければ、管が破裂する。微妙に調節していなければならない。東京を大きな身体としてみれば、要所要所で血液の流れが正常か否か、血圧をつねに計っているようなもの。流れの全体がコンピュータで制御されており、センターはNASAのようでもあり、新幹線の司令室のようでもある。

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2010年5月21日 (金)

国語辞書よりもネットの変換という時代。

「活字離れ」に関する勉強会 第4回目のアンケートの一部。

  本棚に国語辞書を置いているか、という問に対して50代以上は94%だが、20代は59%。同じく百科事典を置いているかとの問に対して、それぞれ40%と13%。紙の辞書・辞典は使わなくなる傾向にある。

つぎの図は、書籍の辞書ばかりでなく電子辞書もネットに喰われている状況を示している。国語辞書はネットが52%、百科事典もネットが87%である。

携帯で書けない漢字を変換で探すクセがついていることもあるだろうし、ウィキペディアに頼ることもあたりまえになっていることもあるだろう。

  ただし、国語辞典でも百科事典でも、紙の場合には、隣の事項をつい読んでしまう、それが意外な出会いになる効果があった。ネットのピンポイントもよいが、辞書の寄り道効果も忘れないでほしい。

僕のお気に入りは「大辞泉」だ。

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2010年5月14日 (金)

ネットはテレビを駆逐するが。

  興味深いアンケート結果を載せたい。

 活字離れ対策の講演企画第三回は、精神科医斎藤環さんでした。

 その際に、いつもと同じ、アンケートを配ります。ネットをやると、どれだけ時間が喰われるか、という調査で、だいたい予想はつくと思いましたが、きわめて明瞭に差が出ました。オレンジ色のところを見てください。書籍や雑誌は二割減ります。睡眠時間も減りますね。テレビは凄い、いちばんの被害者になっている。

 グラフをクリックすると拡大できます。

 二つめのグラフ。わかっているとはいえ、ネットは信頼性、正確性では低い。経済性、速報性、利便性では高い。テレビの評価は、結局、娯楽性とわかりやすさ、ということになる。

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2010年5月 7日 (金)

勝間さんと対談。『昭和16年夏の敗戦』中公文庫版刊行にあたって。

勝間和代さんと対談。『昭和16年夏の敗戦』が中公文庫に収録される(6月刊)ので対談を付録につけることにした。

  僕が30代半ばに書いた作品で、その後、文春文庫になったが10年前に絶版となり、小学館の『猪瀬直樹著作集⑧』にも収録され、版を重ねている。あらたに中公文庫版にして若い人たちに読んでいただきたいと思っている。

  勝間さんはとても誠実な人柄の女性でした。自転車で来ました。

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下の写真は左から上念司氏、勝間氏、田中秀臣氏。対談の前。

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2010年5月 1日 (土)

子供に伝える休日の謎

 今夜9時、9チャンネル(MXTV)、僕のトーク番組「東京からはじめよう」が放送されます。毎月第一土曜日です。

 今日のゲストは北川達夫さん(フィンランド教材専門家)です。テーマは日本人の言語力について。先月、都庁で立ち上げた「活字離れ対策検討会(仮称)」も紹介します。

 「ジミーの誕生日」(文藝春秋)は20以上の新聞や雑誌に書評や著者インタビューが掲載されましたが、少しユニークなところでは「朝日小学生新聞」と「朝日中学生ウィークリー」というのがあります。

 天皇の戦争責任や東京裁判という、子どもには難しいテーマを上手にまとめています。子供向けに書くのはむずかしいんだよね。取材した記者は丁寧にルビをふって、とてもわかりやすく的確に書いています。

 「ジミーの誕生」は祝日に込められた「死の暗号」を解き明かしています。4月29日の昭和天皇誕生日、12月23日の明仁天皇誕生日、そして明後日5月3日の憲法記念日は東京裁判の開廷した日に合わせて新憲法を施行したのです。

 記事の画像(クリックすると拡大します)を添付しますので、ぜひお子さんやお孫さんに読ませてあげてください。

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