平田オリザと拙著『黒船の世紀』
都庁で開かれた芸術文化評議会に平田オリザさんが出席した。開始時間より15分早く、僕の副知事室に顔を出してくれた。
拙著『黒船の世紀』の初版本(93年)をもっている。手垢がついた本に僕は思わずサインした。こんなに一所懸命に読んでくれてうれしい。
理由があった。『黒船の世紀』のなかに平田晋作が登場する。『昭和遊撃隊』『新戦艦高千穂』など、戦前の少年たちには大人気だった。平田晋作は、平田オリザの大叔父(祖父の兄弟)なのだ。彗星のごとく現れ、31歳で交通事故死する、人生も劇的だった。
石原慎太郎に、平田晋作を知っている? と訊いたら、知っているよ、読んでいたよ、と答えた。戦前の少年たちにとっては松本零士の『宇宙戦艦ヤマト』のようなものだろう。
ところで『黒船の世紀』は、文春文庫になり、その後、『猪瀬直樹著作集』に収録されている。明治時代から第二次大戦までの間に、日本とアメリカの間でたくさんの未来戦記が出版された。こうした物語を分析すると日米精神史のようなものができる、それが執筆の動機でした。
そうそう、なんでオリザなの? と訊いたら、ラテン語で稲のことだという。彼の祖父は詩人、父上はシナリオ作家、変わった家系でおもしろいね。
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コメント
チャンネル桜:「大道無門」の番組で、この著作が紹介されていました。 渡部昇一教授と伊藤隆教授との対談の中で、伊藤隆教授が激賞していました。
是非、この著作を読んでみたいと思っています。
投稿: 佐藤生 | 2010年9月20日 (月) 17時32分