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2010年4月13日 (火)

無料化と言って上限2000円の虚偽―同時進行ツイッター収録

 時間順に並べます。(古いものから)

 高速道路上限2000円(トラックは5000円)を馬淵副大臣が金曜日に正式発表してその夜から週末、テレビに出るために各局に売り込んでいる。反論相手に猪瀬の名前を挙げると、それなら出ないとごねる。突っ込まれると、近距離は大幅な値上げとなる、その真相がバレると恐れている。

 高速道路の利用者、納税者のとしての立場から、改革のため民営化委員会をつくりその経緯を『道路の権力』『道路の決着』に記録として残した。とくに『道路の決着』は文春文庫化の際、田原総一朗との対談を加えて、表や図を入れわかりやすくしてあるので、巻末対談だけでも読んでいただきたい。

 馬淵副大臣は単純な人。高速は無料、できなければどこまで行っても2000円。それが正しいと信じている。でも近距離のトラックが2倍近い値上げになるとそのうちに気づく。参院選に敏感な小沢さん周辺はあわててこう言わせる。当面は激変緩和の措置をする。つまり割引廃止は来年まで延期で誤魔化す。

 今日の夕刊の見出しは朝日の「高速近距離は値上げ」が正しい。読売と東京は「高速料金上限制」で「実質値上げ」はサブになっている。日経は「休日の長距離値上げ」と麻生さんの割引がなくなった程度の書き方でわかっていない。

 上限料金を超える普通車は約20パーセント、上限5000円を超える大型車は約20パーセント。つまり8割以上は近距離。通勤時間帯5割引、大口多頻度(トラックのほとんど)は3割引、深夜割引。さらに14パーセントのマイレージ割引、すべて廃止となる。

 民営化で無駄を削って約5000億円の割引を始めた。スタートして5年。通勤割引を利用してきた人々の暮らしの習慣はどうなるのか。トラックの割引で仕事をしてきた人々はどうなるのか。混乱をもちこんだ民主党はあまりにも身勝手すぎる。

 上限2000円。報道ステーションはちょっと盛り込み過ぎで焦点ボケ。NHKも、ニュース23も馬淵さんわけがわからない。4年かけて無料化しますって、何を言いたいのだ。麻生割引のことではない。民営化でやった割引までゼロにされ値上げになることが問題なのに。

 ETC普及率は民営化で割引が決まると40%だったものがどんどん伸びて、土日1000円の直前の去年の3月で80%。だから麻生割引で伸びたのではない。偽造ハイカなど不正や無駄遣いを削って平均2割の値下げを実現させた。それが定着していたということ。

 ハイカの偽造はじつに400億円に達していた。それを8億円と偽っていたが、民営化委員会で幾度も資料提出を求め事実が確認された。ETCは通過車両の統計で約85%、クレジットカードの枚数とは関係がない。

 日本人は忘れやすい。上限2000円もごまかされて忘れる。なぜなら激変緩和措置という巧みなやり方を使うから。来年3月まで、一部の割引は現行のまま値上げしないというずるいやり方で参議院選挙をスルーするつもり。

 上限2000円は普通車で70キロ以上、上限5000円は大型車で120キロ以上でないと意味がない。ところが高速平均走行距離(全国平均)は41キロ、大型トラックは78キロ、天下の東名でも51キロと140キロ。ほとんどが近距離走行なので本当は大幅値上げ。

 新聞やテレビは勉強不足で、麻生土日1000円割引(もともと一時的な景気対策)に気をとられ、本来の民営化の際の割引が廃止されることに気づかない。近距離の大幅値上げが都市圏の経済活動に相当なマイナス効果をもたらす。

 事実を知ることが正確な判断につながる。民営化の際に無駄を削り不正を改めさせ約5000億円を平均2割の値下げにあてた。通勤時間帯5割や深夜やトラック3割引など。税金投入とは違う。経営努力なのだ。麻生割引は補正予算(税金)。土日1000円による減収分の相殺で経営と関係ない。

 道路公団民営化は、ふだんクルマに乗らないような人がとんちんかんな意見を述べていて困った。自動車評論家も新車の評判ばかり、無関心であきれた。例外は清水草一で自分で走って確かめ、事実にもとづいて書いてくれた。

 大切なことだが高速は民営。今後、国内の建設が限られるため、アジアなど海外へ進出しかけている。建設会社とチームをつくり、コンサルなどもするし、維持管理や課金システムを担当したりする。民主党は経営の根幹の割引料金に口を出し、あまつさえ無料など、国営へ戻してどうするのか。

 ETCも民営化のときに改革した。1個つけると500円が財団オルセというところに入っていた。道路局長と直談判して500円をやめさせた。無知な民主党は無料化のためにETCやり玉にする目的で昨年の事業仕分けにあげようとしたが準備会合の段階で税金も入っていないこともとわかり取りやめた。

 事実でもう一度整理しましょう。民営化による割引5000億円(通勤5割など)。土日1000円などの麻生割引5000億円。民営化割引は廃止。麻生割引は半分が建設へ、半分が激変緩和措置で来年3月まで。1000円は3月までつづくので参院選で投票する人は値上げに気づかない

 高速会社の海外進出について。西日本高速はアメリカで老朽化した橋に赤外線を使い技術で進出。中日本はベトナムで高速道路建設の調査業務を受注。東日本はインドで課金システムを。新幹線と同様に海外展開の時代です。

 高速上限2000円。利用者は、麻生土日1000円とは別の、民営化で得た5000億円分の割引をすべて失う。そんな大事なことをろくに議論もせず、国民に痛みをともなうことも説明せず、バタバタと決めた罪は大きい。馬淵さん自身、頭が混乱してとりつくろうのがやっとだ。

 昨日のテレビも勉強不足。麻生土日1000円の行方ばかり追っている。ことの重大さに気づいていない。80%が上限2000円(トラック5000円)の範囲内に入る。そこに値上げが直撃するのだ。金曜日の馬淵副大臣の記者会見はしどろもどろだった。

 フジの新報道2001に出演して、帰ってきたばかりです。馬淵さんはしどろもどろでした。ひとつだけ、視聴者にはっきりしないように見えたかもしれない点。民営化による割引5000億円分も消えてしまうのだが、馬淵さんは残ります、と答えているのはウソです。通勤5割りも深夜割引も消えます。

 報道2001が終わったあと、控室で馬淵さんと、あなたも党幹事長と方針が違ったりしてたいへんだね、と慰めるつもりで話しました。少しはホンネを言うかと思ったら、スタジオと同じ発言の繰り返しでした。値上げになることがわかっているのかなあ。

  現在の割引でトラックは東京から名古屋近くまで5000円で行けます。これは報道2001のVTRにも今日の朝日新聞にもあります。長距離トラックでご苦労されている方もいますが、物流全体の流れでは鉄道貨物、内航海運、航空機の輸送が長距離向きと理解されています。

 報道2001の発言を繰り返すが、麻生割引が5000億円、民営化の成果の割引が5000億円。麻生割引は税金。民営化割引はコスト削減など改革の果実。しかも5年も実績があり生活やビジネスに組み込まれている。馬淵さんはその区別がわからずどちらも廃止(値上げ)と言っている。

 土日の新聞を読んでみたが、高速の麻生割引と民営化による割引をカテゴリー分けしているものはない。年度替わりに、霞が関の記者クラブも都庁のクラブも新任の挨拶が来る。そんなにころころ変わっていては専門知識が得られない。これでは知る権利が行使できない。

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